先生は19歳

「俺ら海のほうに行ってくる!」

そう言うと、ユリちゃんとハル君は二人で歩いて行った。


気まずい空気が、私と竜の間に流れる。


竜はおもむろに煙草を取り出し、火を付けた。


「俺さ・・・ハルにユリのプリクラ見せてもらったとき、一緒に写ってた唯子のこと知ったんだ。タイプだなぁって思って」

「・・・。」


なんて返せばいいかわからなくて黙り込んでしまう。


「俺さ、高校中退して、今工場で働いてるから、なかなか女の子と知り合えないんだよね」


「そっ・・・かぁ・・・」


「唯子はどこの高校?」


「蒼ヶ崎高校」

「それってどこ?頭いいの?」

「え・・・?」