「唯子ちゃん?俺竜一。竜って呼んで」
「あ・・・よろしくお願いします」
「あははっ!タメ語でいいよ」
「竜君はねぇ~ハル君と同じ仕事場なんだ!」
「え・・・?じゃあ竜君は何歳なの?」
「竜でいいって!俺はまだ19だよ。ハルより1つ下だな」
ハル君の運転する車の中でそんな会話をしていると、とある海岸に着いた。
「ここ?」
「そ。ガチで花火見に行ったら人多すぎて動けねぇからな。海岸のほうがゆっくり綺麗に見えるんだ」
「もう8時だな・・・そろそろ上がるか・・・」
――――ドーン
「あっ!上がった!」
ユリちゃんの楽しそうな声が響く。
空の花火が海に映って綺麗だった。

