「優介ぇ~あのさぁ~」


耳に着く甲高い声を聞いて、私はイラっとする。


違う。ホントは栗本先生のことを“優介”なんてなれなれしく呼ぶ女子高生に腹が立つ。


先生の「呼び捨てにすんなよ~」と言いつつもまんざらでもなさそうな様子に、ますます腹が立つ。





今は休み時間。いつもだったら私のそばで喋りまくる先生だけど、今日は私が来ても「よぉ!」の一言もない。 


それどころか、他の女子高生と絡んでる。