先生は19歳

「講師として少し不謹慎だけど、誰よりも頑張って志望校に受かってほしいって思ってた」


「・・・」


「ずっと妹みたいな感じで大切に思ってた。ただ・・・なんていうか、今更妹に対する感情を捨てきれないんだ。ごめんな」


「ううん・・・それで十分だよ・・・」





私のこの言葉は嘘じゃない。


先生は私のことを特別な生徒として見てくれてた。


先生にとって大切な存在になれた。


それだけでも、十分報われた気がした。