「先生の生徒でよかった」



私は精一杯の笑顔で言った。



「そうか」



先生がやさしい笑顔で返してくる。



「今まで・・・ありがとう・・・」


「あぁ。頑張れよ」


「うん。・・・じゃぁ・・・さよなら・・・」



そういって塾のドアに手をかけたとき




「唯子っっ!!」



先生があたしの名前を呼んだ。




「いや・・・・じゃぁな」