エレベーターに入って気がついた。

このビルのエレベーターって物凄く小さいから、先生とめちゃめちゃ近付く羽目になってしまった。



やばい…ドキドキする・・・

二人の距離は20センチ。

心臓の音・・・漏れてないかな・・・



3階まではあっという間につき、夢のような距離は終わった。

先生がエレベーターのドアを開けて言う。





「お先にどうぞ、お嬢様」



「!!!!」




・・・あぁ・・・私はきっと今世界で一番幸せな女の子です・・・


先生の言葉に酔いしれながら・・・と言いたいけど、そんな余裕は無かった。


早く・・・早く渡さなきゃ!!


「あ・・・あの・・・」

「ん?」