何言ってるんだろ、若王子さん。 ぼやっとしながら若王子さんを見てると、やっぱり抱き寄せられた。 いつもより強く抱き締められ、少し痛いくらい。 私が痛い、と訴えようと顔を上げると、若王子さんは見たことないくらい悲痛な面持ちをしていた。