今日から私はお姫様

「…じゃあな、奈緒。」

「さようなら、若王子先輩!」

互いに電話を切った。もう若王子さんの声は聞こえない。

ただプープーと無機質な音がするだけ。

私の心は晴れ晴れとしていた。
私が望んだキレイな終焉が、やっと手に入ったんだから。

「…ありがとう、若王子先輩。」