私が惚けていると、若王子さんが私を呼ぶ声がした。 その声で我に帰る。そうだった、電話はまだ続いてる! 「…あのさ、奈緒…。」 若王子さんも気まずそう。うわあ、どうしたらいいの。 私恥ずかしくて何も言えないよ。