でもわかっててなんであの日私に彼女か、なんて聞いたの? 私が問い掛けるように果さんを見ると、果さんは若王子さんに聞こえないように、私の耳元で囁いた。 「だって…私一貴としちゃったんだもん。」 「…は…?」