私が連れて来られたのは、もうぼろくて誰も入ってきそうにない旧校舎の音楽室だった。 とっくに2時間目は始まってるというのに、若王子さんは私を帰そうとはしなかった。 「もう2時間目始まってますよ…。」 「さぼれよ。」