僕の女王様

「お前は、将来どうしたいんだ」


ため息交じりに言う父に、「さぁ・・・」と首を傾げてみる。


もともと、勉強は好きではないので、父のように執事は無理だろう。


代々、千里の家に仕えている家に生まれたおかげで将来の選択肢はほとんどない。


僕が仕える相手は当然千里になる。


千里はなんだかんだ言っても僕の言うことを聞くことを考えれば、相手としては悪くない。