僕の女王様

「お前さぁ、もっと協力してくれてもいいんじゃないか？」


車を降りて千里と別れると、勇人は拗ねたように言う。


ある意味、協力していたのだが、それを勇人には言えない。


「やっぱり、千里様のこと好きなんだろ？」


黙り込む僕に勇人が次の質問を浴びせる。


「・・・すまん。困らせたな」