恋のどれい




音楽が流れて、結ばれずに終わった純愛映画。



停止ボタンを押して、部屋で自分の顔を確認してから。




前川くんの席に向かった。



「で、どーおだった?」


って!!




前川くんは寝てる。




あたしは前川くんの頬づえした腕をカックンして、前川くんは起きた。





「ちゃんと見てたっ?」



「うん。うっすらとー」




どうだった?


ほんものの恋を感じることができた?とキラキラした目で見つめる。






「ハッピーエンドで終わったん?」



「え、ううん。くっつかなかった」





やっぱり、恋は簡単なものではないんだね。