「ミコト、本当にこの話を受けるのか?」



 「あたりまえですわ。魁さん、困った人がいたら助けなければいけませんのよ」



 ミコトと呼ばれた少女はにっこりと笑った。



 そして、机の上にノートパソコンを広げなにやら調べだした。



 「あのガキ、きっと夢でも見たんだろう」



 不満そうに魁は立派な革張りのソファーに座った。



 ミコトは相変わらず、カタカタと何かを入力し続けていたが、何かを見つけたらしく魁を呼んでにこりと笑った。