そしたらさ、少し壊れちゃってさ。 毎日毎日、健太に暴言を吐いて、暴力を振るってた。 なのにさー。 健太のやつ、やり返してこないの。 私を抑えようと、必死で抱きしめるの。 「ごめん!本当にごめん!」 って。 何を今更。 私はそのたびに泣いた。 こんなことを言いたいんじゃないのに。 健太を傷つける言葉しか出てこない。 健太をぶつことでしか、私は気持ちのやり場がない。 毎日苦しいよ、健太。 健太の顔を見ると、騙されてる自分が悔しくなって。 最低な男なんだよテメェは!って思ってしまう。