誰もいない教室。 滅多に使わないこの選択1の教室には今先輩と私の二人しかいない。 少し落ち着いてから私たちは階段に腰掛けて話しをした。 「すいません。。。いきなり…。」 「ううん。別に大丈夫だよ。」 先輩を見る。 先輩はまっすぐにどこかを見ていた。 私はそれでも先輩から目を反らさずに言った。 「先輩、私、さっき、先輩の笑顔が悲しいって言ったけど…、悪い意味じゃないんです。」 先輩はこちらを見て「別に気にしてないよ。」 「それに、そういう事言われたのは初めてじゃないし、ね。」 「え?」