俺様、先生、執事、幼なじみ、不良、ヤンキー、モヤシ様。

「はい、は~い!」

何とか折れないですんだ。


ゆっくり開けたドアの向こうから、少し高い、いや、けっこう高い声が聴こえてきた。


「キャハ!キャハ!」


満面の笑みで、そう声を出す人。


まだ時刻は、朝の6時半。


そんな時間に現れた、茶色のロングの毛先クルクル女が一人。


服装は、黒く長いコート。パッチリ大きな瞳が、俺の心に何かをアピールしてくる感じに思えた。


「あのー……」


後頭部をポリポリと軽く掻き、謎の女に尋ねようとした時


「キャハ!華奢!」

と言う女の言葉?に一瞬でかき消された。


どう対応したら良いのか、俺には分からない。