俺様、先生、執事、幼なじみ、不良、ヤンキー、モヤシ様。

布団の中で、モヤシの袋をくしゃくしゃと力のない腕で…。


あまり力を入れすぎると、ガラスでできた腕が悲鳴をあげて折れてしまうから、力加減。


少し、苛ついていた心がホッとしたような気がした。


てへへ。


モヤシの鏡に写る俺の顔が、酷く気持ち悪い。


モヤンポーン!


すっかり忘れていた。


モヤンポーン、ボーン!


慌てて俺は布団から飛び出て、か弱い両足で玄関の方へと向かった。


ピキ、ピキ、


可愛い俺の両足の骨の音。


折れませんように…。


そう強く願いながら、モヤシ色のドアをゆっくり開けた。