俺様、先生、執事、幼なじみ、不良、ヤンキー、モヤシ様。

朝から、激しく誰かに何かを訴えている俺。


何か、無駄な体力を使ったような気がした。


ハァーと、元気のない溜め息が俺の小さな口から漏れたのと同時に…


モヤンポーン。


玄関の方から、怪しげな音が聞こえてきた。


一瞬、ビクっと音に反応した俺。


しかし、すぐに俺はある事を思い出した。


「あっ、チャイム音を変えたんだった。」


モヤンポーン。


モヤンポーン。


モヤシ。


モヤンポーン。


応答がないからか、何度も流れる音…。

その何度も鳴る音に、無性に苛ついてくる俺。