先生の住むマンションの前まで行った。


あの時には落ち着いてマンションを見る余裕なんてなかった。


今は落ち着いて見ることが出来る。


私は上を見上げた。


レンガ造りのオシャレなマンション。


何階建てだろう…。


私はマンションのエントラスに入った。


先生の部屋は…何階?


あの時、私は何階から下りて来たんだろう…。


どうしよ…先生の部屋が何階かわからない。


あっ!


私は鞄から携帯を取り出して、着信履歴を見て、1番上に表示されてる番号に電話した。