「行くなよ…」 えっ…。 二宮くんは鋭い目で私を見る。 「…離し…て…」 「行くなよ…。アイツのとこになんか…」 「…ゴメン」 私は二宮くんの手を振りほどいた。 「ねーちゃんのようになって欲しくないんだ…」 二宮くんは切ない顔をする。 「それでも構わない…。先生の事が好きだから」 私はそう言って、二宮くんにニッコリ微笑むとカフェを後にした。