先生?
先生が何で電話なんか…。
しかも私の番号を何処で知ったの?
先生には番号を教えてないのに…。
「あの…」
そう言って、私は二宮くんをチラッと見る。
二宮くんはコーヒーを飲んでいる。
『…ゴメン…電話して…』
「いいえ…」
『これから会えないか?』
「えっ?」
『やっぱダメか…ゴメンな…。じゃーまた新学期に学校で』
電話が切れちゃう。
「あの!」
先生が電話を切ろうとしたのを止めた。
『ん?』
「もう少ししたら…行きます…」
『いいのか?』
先生は少し驚いたように言った。
「はい」
『マンションの場所わかる?』
「はい」
『じゃー待ってる』
そう言って先生から電話が切れた。



