「今日もさくらっちの車チェックしてきたの?」
紗智がクスッと笑う。
先生は年も若いせいか、皆から"さくらっち"と呼ばれている。
私は先生を"さくらっち"と呼ぶことは出来ないよ。
先生のことを親しくそう呼べる皆が羨ましいと思うけど…ね…。
先生のことを振られただけで顔が熱くなる。
「もぉ!香澄、顔赤いよ~」
紗智が私の肩を叩いて来る。
「だってぇ…」
「そんなに好きなら告っちゃえばいいのに」
「ムリムリ!そんなのムリ!」
「香澄は純粋なんだね~」
紗智は相変わらずクスクス笑っていた。
先生に自分の気持ちなんて言えるわけないじゃない。



