「俺…佐渡さんの事が…好きだから…」
えっ…?
二宮くんの突然の告白に時が止まったように感じた。
私のことが好き?
二宮くんは俯き唇を噛み締めていた。
「二宮くん…私…二宮くんの気持ちに…応えることは…出来ない…」
「わかってるよ」
二宮くんは俯いたままフッとハニカミながら言った。
「だけど…俺のねーちゃんのようにはなって欲しくないんだ…」
「お姉…さん…?」
「俺のねーちゃんはアイツと付き合ってたんだ…」
えっ?
二宮くんのお姉さんと先生が付き合ってた?
お姉さんのようになって欲しくないって…どういうこと?
二宮くんはコーヒーカップに目を移した後、顔を上げて私を見た。
二宮くんと目が合う。
そして二宮くんは私にゆっくり話し始めた。



