職員室の前の廊下。 先生が壁にもたれていた。 「佐渡!こっち!」 私に気付いた先生が私を呼ぶ。 「何か用ですか?」 「着いて来て」 先生が歩き出す。 その後ろを着いて歩く。 先生が止まったとこ―。 そこは…。 校長室の前だった。 心臓がドキドキと騒ぎだす。 額には冷や汗が出てきて、体が微かに震える。 バレたんだ…。 直感的にそう思った。 どうしよ…。 先生との関係がバレちゃったんだ。