学校の校門を入って、そこから見える職員駐車場に目をやって先生の車を探す。


黒のスポーツカー。


あった!


先生の車を見つけると顔が自然とニヤけてくる。


先生の車を見るのが朝の日課になっている。


車が無い時には『どうしたんだろ…』と本気で心配してしまう。


もし櫻庭瑠依病という病名があったら、私はその病気に侵されている。


悪化することはあっても良くなることはない治ることもない恋の病。