部屋に入りコートを脱ぐ先生。


そしてラグの上に座る。


私は先生のコートをハンガーに掛けた。


キッチンから買ったばかりの灰皿を持ち先生に差し出す。



「どうぞ…」


「ありがとう」



ニッコリ微笑む先生。



「コーヒーでいいですか?」


「うん…」



私がキッチンに行こうとした時――。


先生に強く腕を掴まれた。