お湯を沸かしてる間に、缶詰めの空き缶に水を少し入れた。


それを先生のいる部屋に持って行く。



「先生…タバコどうぞ。灰皿ないからこれで我慢して下さいね」


「いいのか?」


「どうぞ。土曜日までには灰皿を用意しときますね」



私はニッコリ微笑んだ。


先生はスーツのポケットからタバコを取り出す。


タバコに火をつける先生。


吐き出したタバコの煙が天井に上がっていく。



「煙たいだろ?」



先生がクスッと笑う。



「いえ…大丈夫です」



私はそう言って、キッチンに戻った。