放課後―。


休んだ横山さんの代わりに日直になったため日誌を書いていた。


次々とクラスの皆が教室から出て行く。


紗智も先に帰っちゃった。


あっという間に教室には私1人になっちゃった。


早く書かなきゃ。


私は急いで日誌を書いていく。


♪~♪~♪~


鞄の中に入れてた携帯の着信音が鳴った。


急いでる時に誰よ!


私は日誌を書く手を止めて、鞄から携帯を取り出した。


美羽からだ…。



「もしもし?」


『あっ!香澄?』


「どうしたの?」


『ダブルデートいつにする?彼氏に聞いてくれた?』



断ろうかな…。



「あのね…美羽…その事なんだけどね…」



えっ?


美羽に断ることを伝えようとした時――。


私の手から携帯が消えた。


後ろを見ると…。


先生…。


先生が私の携帯を取り上げていた。