先生の言ったことが意味するもの。
体を重ねること。
『ゲームでもやろっか』みたいに簡単に言う先生。
言った後にニヤリと笑っていた。
先生は私の有無を聞かずに、私の体を抱き上げた。
お姫様抱っこしたままリビングを出て、ゆっくり廊下を歩く。
寝室のドアを開けて、私はベッドの上にゆっくり下ろされた。
胸のドキドキが込み上げてくる。
先生と体を重ねられる嬉しさじゃなく、
これからどうなるんだろ…と、いう不安やいろんな思い。
そこからくるドキドキ。
不思議と恐怖感はない。
先生の体が私の足の間を割って入ってきて、私の頭の横に手をつく。
肩で呼吸する私。
私を見下ろしている先生。
月明かりが暗い部屋を淡い光が包む。



