先生はクスッと笑うと、まるで私の心の中を読み取るように 「佐渡の態度見てたらわかるよ」 と、言った。 「だから何も問題ないじゃん」 「でも…私は生徒で…先生は先生で…」 「そんなこと気にしてんの?」 私は頷く。 "教師"と"生徒"の恋愛なんて…許されるもんじゃない。 先生のことは好き。 だけど付き合いたいとかそういうことは考えてなかった。 ただ毎日学校で会って、話せなくても見てるだけで幸せだったから。