【先生×生徒シリーズ】偽りの愛と真実の愛―先生と秘密の関係―



「先生?」


「覚えてない?」


「えっ…?」


「倒れたんだよ」



私が?倒れた?



「お前んちわかんないし。だから俺んとこに連れて帰ったってわけ」



あぁ…だから…。
だから記憶がないんだ…。



「あ…私…帰ります」



私はそう言うと立ち上がり、先生に背を向けた。


その時――。


先生に腕を掴まれた。


体が"ビクッ"と反応する。



「明日、休みだから泊まって行けば?」



目を見開いて先生の顔を見た。