ドアが開いたと同時に、先生の方へ倒れそうになった。



「佐渡!大丈夫か?」



体を先生に支えられる。



「先生…どうして?」



先生の顔を見ながら言う。


先生は何も言わず、私を抱き抱えると、
ソファーの上に優しく下ろした。



「詳しい話は後」



そう言うと、先生はキッチンへ行った。


そしてグラスに入った冷たい水を私に渡してくれた。


それを一気に飲む。


冷たい水が喉を潤してくれる。



「はぁ…」



と、胸を押さえて漏れる吐息。



「大丈夫か?」



先生はそう言いながら私の隣に座って来た。