「……んっ…」
ここは…どこ?
周りは暗くてここがどこなのかわからない…。
ただ自分がいるのはベッドの上だっていうのだけはわかる。
学校じゃないってことは確かだ。
先生から「彼氏になってやろうか?」と言われた後、息が苦しくなって…。
それからの記憶がない。
ベッドの隣にあるサイドテーブル。
その上にある電気スタンドに手を伸ばしてスイッチを入れた。
淡いオレンジ色。
12畳ほどの広い洋室。
壁一面には天井まであるクローゼット。
反対方向には同じように天井まである大きな窓。
私が寝ているベッドは部屋の真ん中に置かれいる。
1人で寝るには大きすぎるくらいのベッド。
ベッドとサイドテーブルしか置かれていない殺風景な部屋。
私はベッドから出て、ドアのとこまで行くと、
ドアノブをゆっくり回した。