「あっ!あのね…美羽!」
「ねぇ!彼氏に聞いたらさぁ、またメールして?アド変わってないから」
私が正直に言おうとしたら美羽に遮られた。
「…うん」
返事してどうすんのよ。
「ダブルデート楽しみにしてるね!私、これから彼氏と会うんだ。そろそろ行かなきゃ。紅茶、ごちそうさま」
美羽は立ち上がって、玄関まで行く。
そのあとを私は着いて歩いた。
「じゃーメールしてね」
靴をはいた美羽がニッコリ笑って言った。
そして玄関を開けて外に出た。
玄関の鍵を閉めると、体の力が抜けてその場にしゃがみ込んでしまった。
どうしよ…。
何で嘘ついちゃったんだろ…。
明日、紗智に相談してみようかな…。



