紳士服のお店を出た時には、外は暗くなり始めていた。
大通り沿いのイルミネーションが点灯されて、クリスマスムードが一層高まる。
「晩飯どうしよっか?レストランは何処もいっぱいだろうなぁ…」
「先生?あのさぁ…」
「ん?」
「どっか買い物して帰らない?それでケーキも買って帰ろ?家でゆっくりクリスマスをお祝いしよ?私、ごちそう作るから…」
「それいいなぁ!じゃースーパー寄って、ケーキ屋寄って帰ろっか?」
「うん」
初めて好きな人と過ごすクリスマス。
レストランでの食事に憧れはあるけど、
手作りのクリスマスパーティーで2人きりでお祝いするのも素敵だと思うんだ。
私たちは駅の地下駐車場に向かって、手を繋いで歩き出した。



