携帯ショップで対応してくれたお姉さんに説明する先生。
「酔った勢いで携帯を折っちゃって」
「えっ?」
目を丸くするお姉さん。
「私はストレス溜まっちゃって…携帯折って真っ二つにしちゃいました」
「えぇっ!」
更に目を丸くするお姉さん。
私と先生はお互い笑い合う。
「で…その携帯は…?」
恐る恐る聞いてくるお姉さん。
「「ゴミ箱に捨てちゃいました」」
先生と同時に言ったらお姉さんは「ぷっ」と吹き出した。
それから機種を選んだり手続きをしたりして、先生と色違いの同じ機種を買った。
「先生、お揃いだね」
「だな」
携帯ショップを出て、お互い番号とメルアドを交換した。
先生の名前だけが登録された携帯。
先生専用の携帯のような気がして嬉しかった。



