「先生?」


「ん?」


「私もね…先生に謝らなきゃいけないことが…あるの…」


「俺に?何?」



先生は不思議そうな顔で私を見る。



「あのね…学校の屋上で…二宮くんと話してたのを…聞いちゃったの…」


「えっ?」



先生が目を見開く。



「そっか…聞かれちゃったか…」



先生か照れたように笑う。



「ゴメン…なさい…」


「何で香澄が泣くんだよ。俺は別に怒ってないぞ」



いつの間にか目に溜まっていた涙を先生が優しく指で拭ってくれた。