隣で腕枕をしてくれてる先生。


時々、腕枕してる方の手で私の髪を撫でる。


それが凄く心地良い。


無理矢理抱かれた時とは全く違う。
先生の指使い言葉、全てに愛を感じた。



「香澄?」



先生が私の名前を呼ぶ。


呼び方が名字から名前に変わった。
何か、くすぐったいような気がする。
名前で呼ばれるたびに"ドキッ"と心臓が高鳴る。
慣れるまで時間がかかりそうだな…。
でも好きな人に名前で呼んでもらえるのは嬉しい。



「ん?」


「ゴメンな…」


「どうして謝るの?」



私は先生の方を向く。



「痛かったろ?」



先生も私の方を向く。



「ううん…大丈夫だよ。痛かったけど…でも嬉しい痛みだから…」


「そっか…」



先生はそう言うと優しい笑顔を見せた。