「先…生…?」 「ん?」 俯いていた先生が顔を上げる。 先生の目が真っ赤に腫れていた。 「先生は…どうして…紗智のとこに行って…やめようって言ってくれたんですか?」 「それは…佐渡のことが…好きに…なったから…」 「えっ…」 先生の口から信じられない言葉を聞いた。 私のことが好きだから…? 女性を玩具にしか思ってない先生が? これも罠なの? 紗智に仕組まれたことなの?