「……葉山と翔哉に会って来た…」



紗智と紗智の彼氏に?
何のために?


先生は俯き加減でマグカップを見つめたままだった。



「紗智に?…どうして…?」


「今回のことは……全て…葉山が仕組んだことだったんだ…」



紗智が?仕組んだ?
どういうこと?



「先生?言ってる…意味がわかんないよ…」



それから先生は静かな口調で話し始めた。


私はそれをただ黙って聞くことしか出来なかった。