先生はコーヒー。
私は紅茶。
それぞれマグカップに注ぎ、トレイに乗せてリビングへ行った。


リビングのテーブルにマグカップを置く。



「ありがとう」


「いいえ」



私はそう言ってラグの上に座った。


先生はコーヒーを一口飲むと、



「なぁ…佐渡…」



と、テーブルに置かれたマグカップを見つめたまま私に話しかけてきた。



「何ですか?」


「俺がさっき誰と会って来たのか…それから…これから話すことを聞いて欲しい…」


「……はい…」



何の話だろう…。
それに誰と会って来たんだろう…。
私の知ってる人?