先生…遅いな…。


どこ行ったんだろう…。
何か急いでるみたいだった。


風邪の具合も気になる。
どこかで倒れてなきゃいいけど…。


私はソファーに座ったままリビングの中を見渡した。


こうして改めて先生の部屋の中を見るのは初めてかもしれない。


綺麗に整理整頓されたリビング。
白で統一された部屋は清潔感がある。


数多くいる女性の誰かが掃除してるんだろうか…。
埃ひとつ落ちてない。


でも女性のものが一切ない。
あっても良さそうなのに…。


私はソファーから立ち上がり、リビングの大きな窓のとこに行くとカーテンを開けた。


10階から見る夜景は凄く綺麗。
街全体がキラキラ輝いているのが見える。



「あっ…雪…」



夜空から真っ白な雪が降り始めた。


明日、積もるかなぁ?
ホワイトクリスマスになったらいいな。