その日1日、私は抜け殻のようになっていた。 授業が身に入らない。 授業の内容も右から左に抜けていく。 食欲もなく、お昼はパックのオレンジジュースを飲んだだけ。 胸がいっぱいで全くお腹が減らない。 ただ私の頭に浮かぶのは、朝のクラスメイトと先生の言葉だけ。 「香澄…気にするこないよ」 放課後。 紗智の優しい言葉も虚しく聞こえる。 「…ありがとう…」 私は力無く笑うだけ。 「帰るね…」 「大丈夫?」 「うん…」 私は鞄を持って教室を後にした。