「この子、瑠依のことが相当好きらしいな」
翔哉は鼻で笑うと、お洒落なグラスに注がれてるビールを飲んだ。
「へぇ…」
俺はそう言ってウーロン茶を一口飲んだ。
「で、俺はどうすればいいんだ?」
「簡単だよ。佐渡香澄の1日偽彼氏になってくれたらいいんだよ。お前なら朝飯前だろ?」
「まぁな。でも何でこんなことするんだ?翔哉って佐渡と関係あるのか?」
「いや…ないよ。紗智に頼まれたんだ」
「葉山に?」
「あぁ」
「何で?葉山と佐渡って仲がいいぞ」
俺は何で葉山がこんなことをするのかわからなかった。
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