運転しながら今回の経緯を思い出していた。
翔哉に話があるからと言われたのは11月の終わりだった。
約束の日、仕事帰りに翔哉に指定された駅前のバーに行った。
大学の同級生で1番仲が良かった翔哉。
でもお互い社会人になって忙しくなり会う機会がなかった。
こうして2人で会うのは久しぶりだった。
前に会った時のは、翔哉に彼女が出来た時。
「紹介したい子がいる」と言われ会った。
その時、翔哉の彼女として紹介されたのが葉山だった。
お互い驚いてたのを覚えている。
翔哉も驚いてた。
俺がバーに行った時には翔哉はカウンターに座っていた。
「久しぶり。遅くなってすまなかったな」
俺は翔哉の隣に座った。
「いや、俺もさっき来たとこだから。何する?」
「車で来たからウーロン茶でいいや」
そう言うと、翔哉がマスターにウーロン茶を注文した。
「で、話って何だよ」
俺はスーツの内ポケットからタバコを取り出しながら言った。



