俺は翔哉のマンションを出ると、郊外にある公園の駐車場に車を止めた。
「はぁ…」
ハンドルを持ったまま俯きため息をつく。
どうしたらいいんだ…。
もうこれ以上、佐渡を騙し続けることはしたくない。
でも…やめてしまったら…佐渡に迷惑がかかってしまう。
俺はどうなったっていい。
だけど…佐渡だけは…。
「クソッ!」
ハンドルを握り締めた手に力を入れた。
俺は佐渡を騙したことを後悔していた。
もしかしたら佐渡を無理矢理抱いた夜から後悔してたのかもしれない。
でも俺は確信した。
佐渡の純粋さが俺の気持ちを変えてしまったのを――。
佐渡のことが好きだということを――。
佐渡を守ってやりたい。
絶対に…。
帰ったら佐渡に俺の気持ちを伝えよう。
そして全てを話そう。
俺は公園の駐車場から車を出した。



