左手の中指で眼鏡をあげるのは結崎のある癖。 それは、彗と星を心配する証。 口ではそう言うものの、本心では心配している。 「お嬢様…頑張って下さい」 手を結び願いをかける。 それは神に向けての願いか、星に向けての祈りか。 彗は自室へ戻りベットに顔をうつ伏せた。 涙が溢れ、ベットを塗らす。 こぼれて止まない涙。 泣いて泣いて泣き続けた。 知ってしまった事実。