その返事を聞いて使用人達は何があったのかを察した。


星の病気の事は使用人は知っていた。


だから、常に気をつけながら接し続けた。


だけど、最悪の事態が起こってしまった。


「お嬢様の容態は如何でしたか?」


一人のメイドが心配で聞いてきた。


家に連絡はしないようにと彗が病院に指示をしたから状況は伝えられていない。


連絡する際には自分のケータイへ。


そうすれば、自分に星の事が伝わる。


「今は大丈夫。ねぇ…星があんな風なの知ってたの?」


使用人達は黙り込む。


言わないでいたのは星の命令。